2011年2月12日土曜日

久々のダンス公演(ひとりごと)

久しくダンス公演を観ていなかったが昨日何年ぶりかで観て来た。
この10年でダンスも変わったと、浦島太郎のような気分になった。
ダンスと言っても色々あるが、私が好きなのは特にジャズダンス、コンテンポラリー、バレエだ。
ヒップホップも昔は好きだったが単独で観るのは飽きてしまう。
どのダンスも一つのジャンルだけ2時間見るのはどんなに上手くても見せ方によっては辛くなる。
今回観たダンス公演はそういう意味でとても画期的な見せ方だと思うし、そういう見せ方を10年前から望んでいた気がする。

私がダンスを習っていた頃、クラッシックバレエダンサーとヒップホップダンサーが同じ舞台を踏むことはほとんど無かった。
バレエダンサーがヒップホップダンサー(ストリートダンサー)を同じダンスの枠に入れていなかったからだ。
土壌も違うし、歴史も違う。バレエダンサーにはそれなりのプライドもある。
それが、ここ近年ヒップホップダンサーもバレエを習う、逆にバレダンサーもヒップホップのリズムベースの動きを習得して幅を広げるようになった。
ロックとクラッシック音楽が融合した音楽があるようにダンスも同じ、いずれそういう時代が来ると思っていた。
ジャズダンスは両方の基礎を必要とするダンスで私が一番好きなジャンルだ。
でも、ジャズダンスといってもシアタージャズ系アシッドジャズ系など、更に色々なスタイルに分かれるので一概にジャズダンスといってもさまざまだ。
多分私はジャズダンスならどのスタイルも好きかもしれない。

ま、そんな私の薀蓄などどうでもいいが、そのバレエ、ジャズ、ヒップホップ界のトップアーティストの競演!!しかも同じ曲の中で同時に踊る、そんなことが出来るのだろうか!?
と思ったが出来たのだった。
ストーリー性を持たせ、クラッシックともジャズとも言えない独自の音楽に合わせ、ダンサー達が独自のスタイルで踊り、時に同じ振り付けで踊る。
ジャンルを取り外し、身体の動き(ダンス)という大きなくくりの中でダンサーそれぞれの魅力を存分に発揮する。
さまざまな魅力的な動きに釘付けになり、とうとう二時間固唾を呑んで見入ってしまった。


これだけの違うジャンルの一流ダンサーを一同に集め、一つの舞台を作り上げる、それがどれだけ凄いことか私には計り知れないが、練習からしてどれだけ大変だったか、と思う。
そしてさすがに一流のダンサー群!とくに元劇団四季で踊っていた中国系のダンサーの動きにはもう、ただただ驚くばかり!人間じゃない!と思った。
どこのなんという公演かリンクを貼るとちょっとまずいことになるので貼らないが、とにかく画期的な今後のダンス公演を変えていく意味ある公演だったと思う。(私が知らないだけでこのような舞台はすでにあるのかも)今後、更に見せ方が洗練されて行くのではないかと思う。

10年前も活躍していた大好きなジャズダンスのダンサー&振付家Tさんは今も第一線で活躍していた。
安室奈美恵他今じゃAKB48の振り付けもしているTさんは私が一番習いたかったダンススタイル。
流れるようにしなやかでしかもビートニック、スタイルを10年間変えていないところが凄い。
前日は安室ちゃんも来ていたらしい、まあたくさんの芸能界の人も注目していたダンス公演だと思う。
今回、以前習っていたダンス仲間から教えてもらって知り行くことになったのだが、一番行きたかった理由は私の尊敬する昨年なくなった師匠の息子さんが若干16、7歳で一流ダンサーと一緒に堂々とこの舞台に出ていたからだった。
彼は独自のスタイルを持っていて、現在活躍中の注目ダンサーだ。
小さい頃から知っている彼が素晴らしい成長を遂げているのを目にして感動で涙でかすんだ。
彼がいい方向に、きっと亡き師匠が望んでいた方向にダンサーとして活躍し始めたことを、きっと喜んでいることだろうと思ったら涙が止まらなかった。
彼も亡くなったお父さんに見せたかったことだろう。
彼の動きはまさしく父親とともに身体にしみこませてきた動きだから。
彼の中に父親である師匠の姿を見るようだった。そしてそれが更に進化している。
母親だけの力でないことを彼自身が一番解っていると信じたい。

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